MENU
みのり動物病院 > 直腸透析の診察の流れ

ブログ

直腸透析の診察の流れ

2021.06.15

【尿毒症・急性腎障害・慢性腎臓病の直腸透析の診察の流れ】

①HPなどから初診問診票と検査データを送ってもらい、予約日時を決めます。お急ぎの場合や分からないことがあれば、動物病院にお電話下さい。

初診は火・水・木曜日の午前に来院していただき、舌診・脈診および西洋検査を行います。できれば新鮮尿を持参して下さい。

③漢方調合と煎じる約3時間の間は、ペットを預かるまたは一度帰宅してもらいます。状況を見て点滴を行います。

④夕方に直腸透析を行い、飼主様にお迎えに来てもらいます。

⑤症状や検査値により直腸透析は毎日~週1回、自宅・当院(再診の透析のみでは基本は平日のみ、状況次第で土曜対応可能)・近医のいずれかで行ってもらいます。点滴や漢方内服を併用するとより効果が出やすいです。

漢方医の診察(火水木)は、始めは1週間以内、その後は腎機能の回復状況を見て1週~1ヶ月毎に受診していただければと思います。

 

当院の漢方医は1人で様々な重症のペット治療と向き合い、スタッフも少人数で対応しているので、ICU状況の尿毒症のペットの受け入れには限界があります。今向き合っている治療で精一杯で余力のない場合は、予約を延期させていただくことをご了承下さい。

★直腸透析は現在のところは通院可能なペットに限らせていただいてます。尿毒症の漢方調合は担当漢方医による舌診・脈診・西洋検査値を見てこまやかな微調整が必要で、当院で腎機能の回復や維持ができたのは1例を除いて通院のペットのみです。

漢方治療は腎臓病早期から治療効果を発揮しますので、お早めのご相談をお勧めします。

 

 

 

【直腸透析のQ&A】

どういう効果を示しますか?
尿毒症や慢性腎臓病では、生存する腎糸球体を元気にして尿毒素を排除する腎臓の濾過機能を回復し、尿毒症を治したり慢性腎臓病の進行を遅らせます。さらに体質や病状を診て漢方調合することで、蛋白尿、腎性貧血、他臓器の合併症を治したり、体重を増加します。詳細は<学術発表実績の猫の尿毒症><症例紹介のモモちゃん・あっくん・ミロちゃん>を見て下さい。

 

なぜ肛門から煎じ薬を投薬するのですか?
中国では2000年前から人で行われている煎じ薬を用いた透析方法です。
胃よりも腸粘膜の方が薬の吸収が早く尿毒素を排除する効果が高いので、直腸透析が行われています。
嘔吐してたり内服できない場合でも、治療ができる利点もあります。
どれくらいの日数で効果が出ますか?
尿毒症では、早ければ当日、一般的には1週以内に検査値が改善してくることが多いです。点滴をしても検査値が改善しない、皮下点滴がむくみで残るペットでも効果が出ることがあります。
ただし慢性腎臓病末期で生存する糸球体が少ない尿毒症では、食欲元気をやや回復し苦しみを取り除くのが主体になることも多いです。
慢性腎臓病初期でも効果がありますか?
検査値がやや悪化で無症状の初期では、漢方薬の内服で腎機能を正常化したり進行抑制をします。
副作用はありますか?
基本的にはありません。
下剤の作用の生薬を使って便から尿毒素を出すので、あえてやや軟便気味に保つ方が血液中のクレアチニンやリンが下がり腎機能が回復しやすいです。
自宅でできますか?
慣れると大抵の飼主様は自宅で行っています。ペットが嫌がる場合でもバスタオルでくるんでお尻だけ出してできます。基本的には2人以上が必要です。
自宅でできない場合は、当院あるいは近医で行っていただいてます。
ただし、肛門から煎じ液を入れてる途中で力んで液を出してしまう犬で直腸透析ができないことがあります。
遠方で通院できない場合は?
漢方調合は、担当漢方医による舌診・脈診や西洋検査値を見て微調整しています。
当院の統計では腎機能の回復や維持ができたのは1例を除いて通院のペットのみです。
現在のところは通院可能のペットのみに直腸透析をさせていただく方針としています。
西洋治療と併用できますか?
西洋薬やサプリメントは併用可能ですが、使わなくてよいことも多いです。
点滴は直腸透析で軟便にするので併用が多いです。脱水がない場合は点滴なしで検査値が改善することもあります。
一部のリン吸着剤は、直腸に入れた煎じ薬の吸収を悪くするので止めてもらっています。

 

その他の質問については動物病院へお問い合わせ下さい。

ページトップへ