MENU
みのり動物病院 > 獣医療向け情報 > 連携医からのQ&A

ブログ

連携医からのQ&A

2022.05.12

Q. 西洋医療にとって東洋医療を併用する良さは何がありますか?

A. 生体機能を正常化させて自己治癒力を引き出します。そのため、免疫力や体力UPして手術や抗がん剤継続が可能になる、西洋薬の副作用の発現予防、ステロイド剤や免疫抑制剤の減薬~離脱、西洋薬(インシュリンなど)の効果発揮などがあります。

また、西洋医療では治療法が少ない病状(腎臓病初期~尿毒症、慢性肝炎、慢性膵炎、慢性副鼻腔炎、アレルギー疾患、西洋薬が無効の自己免疫疾患や感染性疾患や椎間板ヘルニア、脳神経系疾患、点滴過剰による水貯留防止など)を改善~完治します。漢方鍼灸治療で改善~完治した疾患例をご覧下さい。

病気の末期で亡くなる半日~1日前まで動けるペットも多く、最後まで苦痛が少なく過ごせることが飼い主様に悔いを残さないようです。

 

Q. 漢方薬の副作用について知りたい。

A. 人体での漢方薬は数千年の臨床経験を通じてほぼ安全なものに淘汰されています。

当院で主体となる人の医療用漢方薬は、医薬品として様々な臨床試験・動物試験を行い安全性・有効性・品質維持が保証されていて、獣医東洋医学研究会(現比較統合医療学会に改名)では30年以上、私の臨床経験でも15年以上、ペットでアレルギーや真の副作用は出ていません。

人医の西洋薬と同様に人医の漢方薬もペットに安全で有効です。ただし中毒予防のため百合を含む辛夷清肺湯のみ猫に与えていません。

数千年続く東洋医学的診断の「証」を基に漢方薬を選択すると有害作用は生じにくく感じています。医学部の漢方教育テキストや医療用漢方薬の全添付文書には「漢方医学は西洋医学とは異なる概念を持つ医学である。患者の証(体質・症状)」を考慮して投与すること。」と記載されています。

緊急安全性情報・安全性速報(Pmda(医薬品医療機器総合機構)のHPで公開。安全対策措置をとる必要があると判断された場合に、厚生労働省から配布指示に基づき、製造販売業者が作成する情報)は、人医療で参考にされています。

詳細は漢方薬の副作用についてをご覧下さい。

 

Q. 人医の漢方薬は動物にも安全で有効ですか?

A. 人医の漢方薬の有効性についても、西洋と東洋の診断が的確であれば当院では8~9割で病状改善へ向かいます。また医療用漢方薬は多くのペット保険適応となるので飼い主様に勧めやすいです。

動物用医薬品の漢方薬数は少なく、動物用サプリメントは安全性・有効性・品質維持の保証は少なく実績年数も短いです。漢方の薬物・サプリメントについてをご覧下さい。

上記の「Q. 副作用について」参考にして下さい。

 

Q. 漢方薬と西洋薬との併用で問題は出ませんか?

A. 西洋薬と漢方薬の相互作用は人医療でもまだ整理不十分ですが、ツムラ学術部情報では、作用機序が異なるため問題は生じにくいエビデンスが多くあるそうです。当院でも相互作用の問題は出ていません。詳細は漢方薬と西洋薬の相互作用について西洋薬との併用をご覧下さい。

飼い主様から西洋薬をお聞きして漢方調合しています。

西洋薬と漢方薬は同時に服用指示をしていますが、ご心配な場合は西洋薬と漢方薬の服用間隔を3~4時間空けていただければと思います。

 

Q. 東洋医学にはエビデンスがなく信頼できないのですが。

A. 300~400年前に西洋医学が始まるまで、東洋医学のみで医療を行ってきた3000年の歴史があります。この経験医学自体が治療結果を出す根拠(エビデンス)と言われています。また、東洋医学は非科学でなく歴史が長すぎて解明が追いつかない未科学とも言われています。

当院では西洋エビデンス研究に力を入れているツムラの学術情報を取り入れながら、添付文書での人体に対する記載内容(効能効果・副作用・併用注意など)が保証されている医療用漢方薬を主体に漢方調合しています。

漢方治療エビデンスレポート(日本東洋医学会HPで公開。漢方製剤のランダム化比較試験を対象として作成した構造化抄録)も参考にしています。

 

Q. 診察相談の申し込みの手順を知りたい。

A. 診察相談申し込みは、現在のところは飼い主様からとなっています。

獣医師の先生から飼い主様にご紹介いただく場合は、お手数ですが診療情報提供書 (docxダウンロード(遠方では必須にしています)と検査データを飼い主様にお渡しいただくかHPトップページ右上の検査送信ボタンから送っていただけるようお願いいたします。

 

Q. 連携治療例があれば参考に見てみたい。

A.  犬(ジュエルちゃん)の尿毒症の漢方直腸透析と連携治療千葉県と神奈川県の獣医師と、西洋、鍼灸、ホモトキシコロジー治療の連携です。

猫(なおちゃん)の慢性腎臓病の漢方粉剤の経腸投与と連携治療:静岡県の獣医師と、西洋、再生医療、鍼灸治療の連携です。

 

 

☆その他、診察ご希望でご質問等があればHPお問い合わせにてお願いいたします。

 

当院について

みのり動物病院

〒582-0019
大阪府柏原市平野1-12-15
ハイマートまつもと1F
tel/fax:072-972-2100
月火木金 9:00-12:00 / 16:00-19:30
9:00-17:00
休診日 水曜・日曜・祝日
ページトップへ