MENU
みのり動物病院 > 症例紹介 > 腎臓・膀胱 > 犬(ジュエルちゃん)の尿毒症の漢方直腸透析と連携治療

ブログ

犬(ジュエルちゃん)の尿毒症の漢方直腸透析と連携治療

2022.05.19

犬 チワワ×キャバリア 15才~16才 女の子

ジュエルちゃんは千葉県にお住まいの女の子。

重度の僧帽弁閉鎖不全症、クッシング症候群、甲状腺機能低下症、慢性膵炎、慢性気管支炎、両後肢靱帯断裂など様々な病気があり、慢性腎臓病も患っていました。かかりつけ医で適切な西洋治療を受けていましたが徐々に体調不良になりました。10日前から静脈点滴を毎日行っても、腎臓の数字は悪化(CRE 6.99 BUN >140 P>15)して、食欲元気もなくチック症状も見られ始めていました。

尿毒症で命が危ない状況でしたので、かかりつけ医のご協力で急いで漢方煎じ薬の直腸透析を始めました。透析後は目つきがはっきりして顔を上げて歩いたり座るようになりました。

その後、腎臓病に有効なホモトキシコロジーの獣医師の治療も加わりました。また、かかりつけ医で鍼灸治療もしていただきました。

 

日に日にチック症状もなくなり食欲元気も回復し脈が強くなり体重も増えました。1ヶ月後には腎臓の数字も改善(CRE 3.17 BUN 73.8  P5.7)し、さらに3ヶ月後には体重増加中でしたがCRE 2.13まで下がりました。その後、腎性貧血、慢性細菌性膀胱炎(抗生剤の効果が低い)、石灰化を伴う気管虚脱や気管支拡張症と僧帽弁閉鎖不全症からの咳、鼻詰まり、肝臓や膵臓高値に対して、漢方調合を調整して症状回復に努めました。血液検査では、症状安定の時期も含めて大体の数字がリパーゼ 350~1000<  ALT 600~1000<  CRE 2.5~3.5  BUN 70~100  P 5~7  K 4~5.5  PCV25~30を保っていました。

直腸透析7ヶ月後頃から痙攣が見られるようになり、8ヶ月後には多臓器不全でねたきりになっても2週間ほど頑張り、最後の日に小さい声でワンワンと鳴いて旅立ったそうです。8ヶ月間毎朝浣腸して小さい体で一生懸命生きてくれたスーパーワンコだったと飼い主様からのお話がありました。

 

☆ジュエルちゃんの病状回復が通常よりも早く継続できたのは、かかりつけ医の西洋治療と鍼灸治療、ホモトキシコロジーの獣医師の治療連携、またサプリメントアドバイザーのご協力と、もちろん飼い主様の献身的な看病とジュエルちゃんの生きる力の賜物だと思っています。

連携病院:明日葉どうぶつ病院(千葉県千葉市)  菅谷幸世先生

プレマ動物ナチュラルクリニック(神奈川県横浜市) 羽尾健一先生

 

★このブログを読んで関心を持たれた飼い主様と連携医へお願いがあります。

尿毒症を発症してから回復する確率は実際は高くありません。当院の漢方医は1人のみで、腎臓病は全身疾患で診断も煎じの生薬調合も細やかなオーダーメイドになり時間を要するので、予約が先になる場合は治療が間に合わないこともあります。

できればステージ1~2(CRE 犬~2.8 猫~2.8   SDMA 犬~35 猫~25 )の段階で漢方内服薬を始めることをお勧めします。その理由は、尿毒症症状の痙攣や苦しい嘔吐もほとんどなく天寿を全うするためです。当院の看板猫も3年前にステージ2から漢方治療を続けて、ステージ3~4になり嘔吐は多少ありましたが痙攣もなく先月19才で老衰のように旅立ちました。

 

 

当院について

みのり動物病院

〒582-0019
大阪府柏原市平野1-12-15
ハイマートまつもと1F
tel/fax:072-972-2100
月火木金 9:00-12:00 / 16:00-19:30
9:00-17:00
休診日 水曜・日曜・祝日
ページトップへ