MENU
みのり動物病院 > 症例紹介 > 腎臓・膀胱 > 犬(せいちゃん)の尿毒症とけいれん発作(脳腫瘍疑い)

ブログ

犬(せいちゃん)の尿毒症とけいれん発作(脳腫瘍疑い)

2026.10.28

犬 フレンチブルドッグ 11才 男の子

せいちゃんは3か月令から当院へ来ている元気な近所の男の子。

飼い主様の溺愛により幼少時からお肉のみを食べてきたためか便はいつも柔らかめでアレルギー性皮膚炎がありました。

11才の頃に水を飲む量が増えて尿が増えるようになりました。2か月後には食欲が落ちて吐いて下痢になり、慢性腎臓病の急性憎悪(急性腎障害)でした。毎日の皮下点滴と吐き気止めと整腸剤を投薬して、腎臓負担になる肉をサツマイモに切り替えて回復しました。

しかし1か月後に食べ過ぎや肉類を与えて下痢になった後に痙攣を1日10回おこしたので、肉類を中止し抗痙攣薬の座薬や注射しました。CRE5.06 BUN140以上 P14 SDMA65  Cyc1.79の尿毒症と膵炎と肝炎も併発していたので、静脈点滴、整腸剤と共に漢方治療を開始しました。臨床研究中の経腸投与も了解されましたが、軟便のため抗痙攣、抗炎症、利尿、血流改善、胃腸機能回復の漢方薬を内服で始めました。

CRE2.01  BUN48.4 P7.8 SDMA61  Cyc1.34 で腎検査値がある程度落ち着いても、顔のピクピクが続き時おり全身けいれんが出るため、尿毒症でなくフレンチブルで多いグリオーマなどの脳腫瘍を疑いました。抗腫瘍効果や抗酸化作用の強い漢方薬を併用したところ1週間けいれんがなくなり、CRE1.17  BUN15.4 P8.6 SDMA38  Cyc1.52と腎数値も改善しました。その後に漢方変更した時に痙攣が出やすくなりましたが、肝臓の抗炎症と胃腸機能強化の漢方薬に再調整したら痙攣と顔のピクピクもなくなりました。

慢性腎臓病の急性憎悪から5か月後の現在は、8.6kgまで落ちた体重が10.1kgまで回復しました。ただ最近飼い主様のお誕生日に食べ過ぎて下痢をした後に1か月ぶりに痙攣を起こしましたが、下痢が治ると共に痙攣は収束しました。

これらの経過を見ていると、便と神経症状と腎数値の回復が連動していて、最先端の研究の腸腎連関や腸脳相関が実感できます。腸内細菌の働きは様々な臓器に役立っているのかなと推測されます。

先日飼い主様にブログご協力のお願いしたところ、写真館で撮影されたせいちゃんの写真やカレンダーを沢山持ってきていただきました。当院スタッフ一同で選りすぐりの写真をUPさせていただきました。

これからも歩くのが大好きで皆に可愛がられるせいちゃんでいて下さいね。でも肉食だけは避けてほしいな。。。

当院について

みのり動物病院

〒582-0019
大阪府柏原市平野1-12-15
ハイマートまつもと1F
tel/fax:072-972-2100
月火木金 9:00-12:00 / 16:00-19:30
土 9:00-17:00
休診日 水曜・日曜・祝日
ページトップへ