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犬(いくらちゃん)のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの漢方煎じ薬浴治療

2022.06.14

犬 フレンチブルドッグ 10ヶ月令~現在5才 女の子

いくらちゃんはみのり動物病院が大好きなご近所の子。

7ヶ月令からあちこちの皮膚の湿疹・赤み・痒みが見られて抗生剤とステロイドで治るが中止するとすぐに再発していました。氷水を飲む習慣、皮膚症状は雨の日に悪化、鼻水と時々軟便になる、舌の苔が多く腫れぼったいことから、胃腸が弱く水分代謝の悪い体質のようでした。

アレルギー検査で少しの環境アレルゲンに反応がありアトピー性皮膚炎が疑われました。胃腸を強めて水分代謝を改善し痒みを止める漢方薬や整腸剤の内服、漢方含有シャンプー、保湿剤、アレルギー用処方食などに取り組み、ある程度改善しましたが時折皮膚症状が悪化することがありました。

4才の頃に両後肢のかかとに赤く腫れた痒い出血を伴うこぶができてしまい化膿性肉芽腫性炎の診断でした。抗生剤とステロイド内服でも治りきりにくく、殺菌作用の強い漢方薬を内服すると徐々に治りました。アレルギー検査で魚・肉・植物全てに反応する食物アレルギーが疑われました。

胃腸の不調が出やすく皮膚状態が安定しないため、漢方煎じ薬の薬浴を取り入れました。1~2週に1回いわゆる薬草風呂に15分ほど入りました。すぐに痒みがかなり収まり徐々に毛つやも良くなりました。皮膚深部の毒を出す漢方薬も加えることにより、この1年間は湿疹が出にくく痒みもほどほどで皮膚はきれいになりました。軟便はなくなり舌の苔も腫れぼったさがなくなり、水分代謝も改善されたようです。

いくらちゃんは「みのりさんへ行くよ」の飼い主様の言葉に前日からテンションが上がるようで、同居するフレンチブルドッグのタラちゃんと一緒に月1~2回通院してくれています。

 

☆氷を食べるとアレルギーを発症すると言い伝えられています。私の娘も7才の夏に氷ばかり食べてたら秋にアレルギー性結膜炎になりました。翌年から氷禁止令にしたら20才の今までアレルギーは出ていません。ご注意下さい。

☆アトピー性皮膚炎は若い頃に発症し一生付き合う病気になりがちです。ステロイド剤や免疫抑制剤は即効性があるので酷い痒みの時は一時的に使用して楽にできます。しかし長期にわたる内服は高齢と共に免疫低下状態を招き様々な疾患を招く土台を作ることになります。皮膚は内臓の鏡なので他の臓器よりも治るのに時間がかかりますが、食事、シャンプー、保湿剤、外用薬、漢方薬内服、煎じ薬薬浴などを駆使し、できるだけ免疫低下を生じる薬は減量できることが望ましいです。(いくらちゃんは漢方開始4年間でステロイド内服はかかと肉芽腫性炎の1回のみで免疫抑制剤の服用はないです)。

☆煎じ薬の薬浴は、内服と同様に体質や病状に合わせてオーダーメイドで10~15種類の生薬を量も調整してを配合しています。皮膚からも全身に薬効が出るので、冷え性では冷やしすぎると軟便になったりするので加減しています。

 

左が薬浴始める1年前の皮膚炎。

真ん中が薬浴中。

右が薬浴始めて1年後の皮膚。

 

 

 

 

 

当院について

みのり動物病院

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