MENU
みのり動物病院 > 症例紹介 > ホルモン内分泌 > 犬(小春ちゃん)の肥満細胞腫でステロイド離脱回復した漢方治療

ブログ

犬(小春ちゃん)の肥満細胞腫でステロイド離脱回復した漢方治療

2018.07.03

犬の小春ちゃんは、物静かな性格で食べる時だけは活気が出る、13才の柴犬の女の子。

他院にて4年7カ月前に前足先と後足先の3か所に腫瘍ができて手術しましたが全部は取り切れませんでした。
悪性度の高い肥満細胞腫と診断され、転移を予防するため抗がん作用のあるプレドニゾロンを内服しました。

当院来院時には、長期ステロイド服用により、下痢しやすい、筋力低下、寒がり、毛が薄くなる、ニキビダニ症、元気低下、膿皮症、腹部膨満、尿漏れ、便失禁、肝障害などの副作用を伴いながら、右前足先の腫瘍は月1回は腫れて破れて出血を繰り返していました。

漢方治療開始12日目には、副作用症状が改善し始め、肝炎になったためプレドニゾロンをやめました。
4か月目には、腎機能が低下したが、漢方煎じ薬の経腸投与と内服で尿毒症にならずに回復しました。
その後、ほとんどの副作用が消失し、ニキビダニの西洋薬もやめました。
10か月目の肥満細胞腫の破裂を最後に、現在まで4か月間腫瘍は腫れなくなりました。

現在は、血液検査で肝酵素の上下、甲状腺機能低下症、膿皮症、老化による足腰の弱りがあります。
治療は、漢方煎じ薬、利胆剤、甲状腺ホルモン剤、鍼灸を続けています。
膿皮症に対しては、耐性菌を生じないように抗生剤をやめて、煎じ薬の内服とガーゼに含ませて皮膚に貼る外用を続けて回復に向かっています。

ステロイド剤は、飲み始めには体に熱を与え、長期に飲むと寒も混ざった複雑な病気の状態になります。
小春ちゃんは4年7カ月にもわたる高用量のステロイド内服で、体内には多くの熱と毒を蓄えながら体の深部は冷えていて気血水が滞った複雑な状態でした。元の体質を見ながら、漢方治療により体の弱っている部分を強めていきながら熱毒を出し続け気血水の巡りを改善することで徐々に回復の方向へ向かいました。

学術発表実績にステロイド離脱回復した他疾患の症例もあります。

14才のバースデー

漢方治療前

漢方治療後

当院について

みのり動物病院

〒582-0019
大阪府柏原市平野1-12-15
ハイマートまつもと1F
tel/fax:072-972-2100
月火木金 9:00-12:00 / 16:00-19:30
9:00-17:00
休診日 水曜・日曜・祝日
ページトップへ