MENU
みのり動物病院 > ペット漢方つれづれ > 漢方医の切なるお願い

ブログ

漢方医の切なるお願い

2021.12.26

飼い主様とご担当獣医師に切なるお願いがあります。

西洋医学とは異なる理論でアプローチする東洋医学の知識がないという理由で、治療途中の漢方薬の中止をしないで下さい。高齢や体が弱っている場合は、休薬後に体調悪化で再開しても回復しづらいケースが出ています。

 

当院の東洋治療をご希望される飼い主様の多くから、西洋医学で治療法がなくさじを投げられて行き場がない、副作用が出ているのに西洋薬の継続や増量で苦しむペットを見ているのが辛いけど懸命に治療していただいている担当医には話せないという悲痛な声をお聞きします。

私自身も妊娠6ヶ月で西洋医学でなすすべがないと入院中に同じ西洋薬を1ヶ月継続した上でかけがえのない命を失いました。飼い主様と同様に転院も視野に入れて懸命に寄り添っていただいた先生方には感謝しかなく、ただ勉強し始めていた漢方治療で救えたのではという想いで獣医師をやめる覚悟で人医療で勉強し続けました。

中医学大学や漢方内科医や中医師の元で勉強する中で救えた可能性があると分かった時は辛くて仕方なかったけれど、協力しますので獣医療で役立てなさいと師事する医師の言葉を力に前向きに取り組んできました。

漢方治療を獣医大学教育にという同じ願いで論文指導をしていただいている名誉教授の一歩一歩着実に王道を進みなさいという言葉にも励まされ、臨床をしながら論文執筆も継続しています。

1年ほど前からは連携医向けに、漢方薬の副作用や西洋薬との飲み合わせ、漢方論文の検索方法、人医療の漢方医学の大学教科書などの資料を同封した挨拶文もお渡ししています。

 

できうる限りの方法を提示しても、副作用の強い西洋薬を減らし漢方薬で治療希望のはずが症状改善傾向でも担当医の判断に委ねて同量~増量すること、治療途中でまだ安定していないのにご相談もなく漢方薬を休止されることが1~2割ほどあることにとても苦悩しています。

薬剤師仲間に相談すると、人医療では副作用が出ないように薬を処方するのが通常で副作用が出たら即刻他の薬剤に変更していること、効果が出なくなった時点で内臓の損傷が始まっていて副作用が表面化することを教えていただきました。

循環器医や脳神経医が処方した薬剤を専門外の獣医師や飼い主様がご相談もなく休止されることがあるのでしょうか?休止の理由も漢方治療の学習経験なしで副作用があるからとかエビデンスがなく信頼性に乏しいという理由は疑問に思います。

副作用は診断ミスやアレルギーでなければ漢方薬では生じにくいです。人医療での副作用は勉強不足で生じた結果といわれ現在は東洋医学の勉強の上で処方されるようになりました。獣医界で同じ失敗を繰り返さないように、西洋診断のみで漢方薬を処方しないよう啓蒙したい想いもあります。

東洋医学は非科学でなく未科学と言われています。近年はエビデンス研究も増加していますが、解明しきるには歴史が長すぎて追いつかないのです。例えば天気病などは東洋医学では基礎理論で学ぶ常識なのです。

世界的には様々な医療を個人に合わせて取り入れる統合医療という分野も発展しています。日本でも約200年前までは西洋薬はなく漢方薬で様々な病気を治してきた長い歴史があり、西洋医学のみが医療という日本の法律(現在漢方医学は医学部必須講義に)には疑問があります。理論があり再現性のある医療はいずれも役立つと思います。

 

私の想いはただただ苦しむペットを救いたいだけなのです。内科と外科のように西洋医学や東洋医学を必要時に取り混ぜながら相乗効果でより良い医療になってほしいと願うだけです。

飼い主様、大切なペットを救いたいのなら、どうか専門医の声に耳を傾けて下さい。

担当医の先生方、ペットの命を救うご協力をさせて下さい。

賛同・ご協力がある獣医師との連携治療では尿毒症末期を除き、9割以上で改善結果が出ています。遠方の飼い主様のご希望があれば、改善後は連携医に漢方治療の継続をお願いしています。電話・Z00M相談の場合は、賛同獣医師とのみ連携していくことも考え始めています。

 

ご意見、アドバイスなどあれば、お問い合わせメールに入れていただければ、今後の獣医療に役立てさせていただきたいと思います。

長文をお読みいただきありがとうございました。

当院について

みのり動物病院

〒582-0019
大阪府柏原市平野1-12-15
ハイマートまつもと1F
tel/fax:072-972-2100
月火木金 9:00-12:00 / 16:00-19:30
水土 9:00-12:00
休診日 水曜午後・土曜午後・日曜・祝日
ページトップへ