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直腸透析のQ&A

2020.10.23

【直腸透析のQ&A】

Q. どういう効果を示しますか?

A. 尿毒症や慢性腎臓病では、生存する腎糸球体を元気にして尿毒素を排除する腎臓の濾過機能を回復し、尿毒症を治したり慢性腎臓病の進行を遅らせます。さらに体質や病状を診て漢方調合することで、蛋白尿、腎性貧血、他臓器の合併症を治したり、体重を増加します。詳細は<学術発表実績の猫の尿毒症><症例紹介のモモちゃん・あっくん・ミロちゃん>を見て下さい。

 

Q. なぜ肛門から煎じ薬を投薬するのですか?

A.  中国では2000年前から人で行われている煎じ薬を用いた透析方法です。

胃よりも腸粘膜の方が薬の吸収が早く尿毒素を排除する効果が高いので、直腸透析が行われています。

嘔吐してたり内服できない場合でも、治療ができる利点もあります。

 

Q. どれくらいの日数で効果が出ますか?

A. 尿毒症では、早ければ当日、一般的には1週以内に検査値が改善してくることが多いです。点滴をしても検査値が改善しない、皮下点滴がむくみで残るペットでも効果が出ることがあります。

ただし慢性腎臓病末期で生存する糸球体が少ない尿毒症では、食欲元気をやや回復し苦しみを取り除くのが主体になることも多いです。

 

Q. 慢性腎臓病初期でも効果がありますか?

A. 検査値がやや悪化で無症状の初期では、漢方薬の内服で腎機能を正常化したり進行抑制をします。

 

Q. 副作用はありますか?

A. 基本的にはありません。

下剤の作用の生薬を使って便から尿毒素を出すので、あえてやや軟便気味に保つ方が血液中のクレアチニンやリンが下がり腎機能が回復しやすいです。

 

Q. 自宅でできますか?

A. 慣れると大抵の飼主様は自宅で行っています。ペットが嫌がる場合でもバスタオルでくるんでお尻だけ出してできます。基本的には2人以上が必要です。

自宅でできない場合は、当院あるいは近医で行っていただいてます。

ただし、肛門から煎じ液を入れてる途中で力んで液を出してしまう犬で直腸透析ができないことがあります。

 

Q. 遠方で通院できない場合は?

A. 漢方調合は漢方医による舌診と脈診が決め手になります。

当院での統計では通院のペットの方が高い確率で腎機能の回復や維持ができています。

通院が困難な場合は、飼主様や近医に舌診と脈診をしていただいています。

 

Q. 西洋治療と併用できますか?

A. 西洋薬やサプリメントは併用可能ですが、使わなくてよいことも多いです。

点滴は直腸透析で軟便にするので併用が多いです。脱水がない場合は点滴なしで検査値が改善することもあります。

一部のリン吸着剤は、直腸に入れた煎じ薬の吸収を悪くするので止めてもらっています。

 

その他の質問については動物病院へお問い合わせ下さい。

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