2020.09.14
犬 アメリカンコッカースパニエル 推定12才 男の子
あっくんは、約10年前に保護施設から譲り受けたようで、我慢強くおとなしい子です。
約1年前から慢性腎臓病の診断を受け、著名な西洋医の主治医で手厚い治療を受けられていました。
徐々に検査値が悪化し、入院で血管点滴を受けて回復してもすぐに数字が悪化するようになりました。
当院初診時には、ステージ3から4の慢性腎臓病(Cre3.8 BUN130 PCV23 P13.1 SDMA74 尿比重1.010) 、繰り返す膀胱炎、貧血、肝臓数値悪化、心臓不整脈(元々ある)の多臓器不全の診断。嘔吐、軟便と便秘、食欲元気がない、痩せているなど、尿毒症の症状でした。
その後、血管点滴を受けてある程度は数字は改善したがすぐに悪化するだろうとの主治医の判断で、西洋治療をやめていき当院での漢方煎じ薬による直腸透析をすることにされました。
飼主様は仕事で多忙な中、週2回来院し直腸透析を受けられ、漢方薬も家で内服していただきました。
3ヶ月経た現在は、ステージ2(Cre1.7 BUN51 PCV25 P4.6 SDMA30 尿比重1.016)に回復し尿毒もかなり排除され、膀胱炎再発は一度もなく、肝臓正常値、心臓不整脈もなく、食欲元気や便が安定し、正常体重に増加しました。
週1回の舌診、脈診、血液検査、尿検査などを行い、体調の変化に合わせる漢方薬の微調整ができることで、順調に回復しているように見えます。
最初の頃は緊張した面持ちの飼主様も冗談を言っていただけるようになり、あっくんも少しほぐれている様子。
できるだけ元気に快適に過ごせるお手伝いをしていきたいと思います。
直腸透析の詳細は、<学術発表実績の猫の尿毒症、ブログの直腸透析の流れ・Q&A>を見て下さい。