漢方薬ってペットにどうやって飲ませたら良いですか?のよくある質問に答えるべく、飼い主様の話や症例紹介のアンケート調査から漢方薬の飲ませる方法について、薬の剤型に分けて紹介します。効果が高く成功率の高い順に並べています。西洋薬を飲ませる時にも参考にして下さい。
錠剤:猫にベスト。犬も。
・口を開けて舌の付け根に落として口を閉じる。味も感じにくく食欲ない時でもできるので慣れると便利で楽。
・食べ物に入れ込む。ふやかしたドライフードを丸めたもの、柔らかくした野菜や芋、豆腐、パンなど。
・投薬補助食を利用する。グリニーズやピルアシストなどに入れ込む、チュールやおくすりちょーだいをつける。
・食べ物に混ぜる。缶詰、砕いたビスケットなど。食べ残しに注意する。
粉剤:犬に。味が苦手な猫は投薬補助食やカプセルなら可能。
・少量のぬるま湯か水に混ぜて注射筒やスポイトで口の横から少しずつ飲ませる。食欲ない時もできる方法だが味を嫌う場合は難しい。
・食べ物に入れ込む。ふやかしたドライフードを丸めたもの、柔らかくした野菜や芋、パン、ふなど。
・投薬補助食を利用する。グリニーズやピルアシストなどに入れ込む、チュールやおくすりちょーだいをつける、オブラートで包む。
・チュールなどに混ぜて団子状にしてスプーンの柄などに載せて、上顎に付ける。
・カプセルに入れて舌の付け根に落として口を閉じる、錠剤と同様に食べ物に入れ込む。
・少量の水で団子状に丸めて歯茎につけたりして飲ませる。猫では、硬めに練って丸めて鼻の上に付けるとなめてくれり、団子状にかつお節のふりかけをまぶして1晩おくとさらに固まるので口に付きにくい。
・食べ物に混ぜる。缶詰など。食べ残しに注意する。
・オリゴ糖を水で溶いて漢方薬の粉剤と一緒に飲ませる。
液剤(煎じ薬):犬に。味が苦手な猫は難しいかも。
・注射筒やスポイトで口の横から少しずつ飲ませる。
・食べ物を混ぜる。細かくしたジャーキー、ふりかけなど。
・食べ物に混ぜる。野菜や肉の鍋、ささみのゆで汁、ふに染みこませるなど。食べ残しに注意する。
直腸透析(煎じ薬):犬、猫に。
・大好きな肉・魚などを少しずつ与えながら、そっと肛門に浣腸チューブを入れる。
☆一番のコツは、漢方薬を飲んでくれたあとに、ごほうびのおやつなどをあげてほめてあげること!
薬を飲む時間がお楽しみタイムになるので<笑>
☆動物たちは本能的に体に必要な漢方薬は苦味があっても飲む傾向があり、元気になって必要なくなると苦味の漢方薬を飲まなくなります。
人も体に熱がある間は苦味のある漢方薬を美味しく感じるようです。
☆漢方薬が大好きな犬ちゃんは、そのままパクッと食べたり、皿までなめ尽くします。
免疫介在性血小板減少症のひかるちゃんも、漢方薬をもりもり飲んでステロイドも免疫抑制剤も止めて元気もりもりです。