MENU
みのり動物病院 > 症例紹介 > 腎臓・膀胱 > 犬(ラブちゃん)の尿毒症・椎間板ヘルニアの漢方直腸透析と鍼灸治療

ブログ

犬(ラブちゃん)の尿毒症・椎間板ヘルニアの漢方直腸透析と鍼灸治療

2021.02.18

犬 ラブラドールレトリバー  16才 女の子

ラブちゃんは、かかりつけ医で尿毒症(CRE4.22 BUN62.6 P7.5)と診断され、痙攣・血便・むくみ・低体温を伴い、椎間板ヘルニアの再発もあり、あまり立てない状況で来院されました。

漢方煎じ薬(体を温める、腎臓と胃腸を元気にする、利尿、血流を回復、血を作る、便から毒を出す、痙攣を抑えるなどの生薬を配合)の直腸透析と鍼灸治療(腎臓と胃腸と足腰を強め、全身に気を巡らせる)を行うと、翌日にはむくみはなくなり足もややしっかりしました。

以降は、週1回1時間30分ほど車に乗って通院、家で毎日直腸透析と皮下点滴をされました。通院するたびに元気が増していき、痙攣症状も消失、帰りの公園で元気に散歩もでき、17.8kgだった体重は通院2か月弱で20kg近くに回復しました。血液検査値はまだ高め(CRE3.67 BUN46.5 P6.7)が続いていますが、漢方治療では元気が出てから数値が回復することも多いので気長に治療を続けていただきたいと思っています。

とっても怖がりだったラブちゃんが最近は鍼灸治療の後にぐっすり熟睡するくらい当院に慣れてくれたことがとてもうれしいです。

その後も1~2週に1回通院されましたが、初診から7ヶ月後に食欲がほとんどなくなり貧血が進み徐々に横たわるようになったため自宅で過ごすようになりました。食べなくなっても点滴と漢方薬内服などで2ヶ月間14kgを維持していました。肩の軽いけいれん、前足動かす、夜鳴きが始まり家族が交代で付き添うようになりました。

初診から8ヶ月後に短く軽いけいれんを起こした後、ご家族の見守る中ゆっくり静かに息を引き取ったことを報告していただきました。ラブちゃんとの時間が最後までたっぷり与えられたことを感謝していただきました。16才8ヶ月令で天国へ旅立ちました。ご冥福をお祈りいたします。

 

 

当院について

みのり動物病院

〒582-0019
大阪府柏原市平野1-12-15
ハイマートまつもと1F
tel/fax:072-972-2100
月火木金 9:00-12:00 / 16:00-19:30
9:00-16:00
休診日 水曜・日曜・祝日
ページトップへ