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犬(ポコちゃん)の炎症性腸疾患疑いの重度の慢性大腸炎

2020.08.15

犬 ポメラニアン 14才 女の子

ポコちゃんは、1年前の手術後に抗生剤服用時から血便と嘔吐が始まりました。

抗生剤、下痢止め、乳酸菌、サプリメント、処方食など、様々な西洋治療を試されました。

いずれも効果がない、徐々に効かなくなる、症状が悪化もあり、薬やサプリメントに過敏な体質のようでした。

主治医では炎症性腸疾患の疑いがある大腸炎という診断でした。

 

漢方治療初診時には、夜中から朝方にかけて何度も下痢、腹痛、しぶり、粘液便、血便、嘔吐を繰り返していました。

幼少時から臭いが強いベタついた下痢をしやすい、温熱性質であるステロイドや生薬サプリメントで嘔吐悪化、腸炎の症状の時は舌が赤い、出血を伴う下痢などから、胃腸の熱が強い体質と判断しました。西洋的には、免疫異常やアレルギー性のものが疑われました。

胃腸の熱を下げて抗菌・抗炎症・免疫調整・抗アレルギー・抗ストレス・止血・止瀉作用のある漢方エキス剤を少量から服用すると、2日目には良い便が出るようになり、他の症状も徐々に治りました。

その後、大腸炎用の新しい処方食に変更すると便が安定したので、漢方薬も終了されていました。

2ヶ月後に雷をきっかけに下痢が再発し西洋治療で治りにくかったため、残っていた漢方薬を服用したら症状が治まり元気になったと報告がありました。

しばらく漢方薬を続けることになりましたが、体質が改善できたら食事だけで体調を整えることができたら良いなと願っています。

当院について

みのり動物病院

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