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犬(モモちゃん)の慢性咀嚼筋炎、医原性クッシング症候群の漢方治療

2020.06.18

犬、柴 13才~現在16才 女の子

モモちゃんは、12才の時に左目の上の顔がへこんで水を飲むと口の左側からこぼれるため、慢性咀嚼筋炎と診断しました。自己免疫が乱れることで、食べる時の顔の筋肉が縮み口が開かなくなるので食べづらくなる病気です。

始めはステロイドが少し効き水がこぼれるのがましでしたが、症状が悪化するので薬を減らすことができませんでした。

徐々にステロイドの副作用で多量に水を飲んで尿量が多くなり食事量も増えました。さらに後ろ足が震えたり広がったり、ハアハアした息づかいになり、血液検査で肝臓や腎臓の値が悪化し貧血を伴っていました。ステロイドの副作用で生じる医原性クッシング症候群と診断しました。

ステロイド開始3ヶ月後に漢方薬を始めました。徐々に副作用の症状がなくなり、水をこぼすのもましになりました。漢方開始1ヶ月後にステロイドを中止した後は血液検査も正常値になりました。医原性クッシング症候群は完治しました。

その後は、漢方1番煎じ(薬草を湯で煎じた1回目の液)を服用し、2番煎じ(1番煎じの薬草を使って煎じた2回目の液。薬草成分を出し切る)と鹿肉サプリメントと野菜を入れた薬膳スープを毎日おいしく食べてくれています。

漢方治療を始めて3年半経た現在も慢性咀嚼筋炎の顔のへこみは進行せず、口を開けてしっかり食べている様子です。

 

当院について

みのり動物病院

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