2020.05.14
漢方が関する薬物・サプリメントがごっちゃになっているので整理をしたいと思います。
漢方薬:漢方医学(日本の伝統医学)の理論に基づいた薬。日本の漢方製剤、煎じ薬などを含む。人・動物の疾病の診断・治療・予防に。
医療用漢方製剤:漢方薬(多くは中医薬と共通)に含まれ、エキス剤・錠剤などの医師の処方が必要な日本の漢方製剤。
ツムラ、クラシエ、コタロー。
中医薬(中薬):中医学(中国の伝統医学)の理論に基づいた薬。煎じ薬、中成薬などを含む。
中成薬:中医薬に含まれ、錠剤・丸薬・顆粒などの中国の漢方製剤。
生薬含有サプリメント:薬ではなく、健康補助食品。イスクラQUANPOW(様々な生薬)、コルディ(冬虫夏草)など。
私自身は、医療用漢方製剤を用いることが多いです。理由は、様々な臨床試験・動物試験を行い有効性・安全性・品質維持を厳しくチェックする日本の医療用漢方メーカーが作っていること、成分内容・量が明確で透明性があること、ペット保険が適用できることが挙げられます。人用に作られていますが、猫の百合を除き全ての医療用漢方製剤は、多くの西洋薬と同様、ペットでも安全でとても有効です。
次に、煎じ薬(植物主体の生薬を水で煮だした液状の薬)を用いています。癌などで医療用漢方製剤にはない生薬を用いる時、複雑に変動する難病などでオーダーメイドで微調整したい時、尿毒症で浣腸透析する時、重病で温める冷やすなど早めにしっかり効かせたい時などで、使います。こちらもペット保険が適用できます。
正確な漢方独自の診断に基づいて調合すれば、いずれの薬を使用しても治癒の方向へ向かいます。
2020.5.4.