世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症の漢方治療について、つれづれしたいと思います。
日本ではあまり取り上げられていないですが、中国では軽症者での漢方治療の有効率が高く重症化を予防する結果が出ていてWHOも認めています。師事する中医師もPCR検査を受けられるまでの間、軽症者の発熱や咳や胸苦しさに対して漢方薬で対応しています。
日本で入手できる漢方エキス剤では、ごく初期の喉違和感の時に銀翹解毒散(私は小太郎の金羚感冒錠を常備)、発熱や咳では麻杏甘石湯、咳が酷いときは五虎湯を処方されています。煎じ薬では、清肺敗毒湯などを用います。ただし、専門知識の上で体質を診て漢方選択した方がよいと思われます。
中国で実際行われた治療法案を日本語訳したもの。https://mp.weixin.qq.com/s/
ペットの新型肺炎に関しては、他国において人から犬や猫が感染したと考えられる報告が数例あり、犬では感受性が低く明確な症状はない、猫とフェレットでは感受性が高く猫では呼吸器症状と消化器症状があったとの報告があります。
人での発症例の多さに対してペットの報告例はわずかなため、今のところは過剰に心配しないこと、まずは飼い主様が感染しないように予防することが大切と思われます。当院では来院前に予約の電話をいただいたり、電話での漢方相談もしていますのでご利用ください。
ペットでの正確な情報源としては、日本獣医師会HPをまずお勧めします。最新情報が今後も更新されると思われます。
5月1日情報。https://seo.lin.gr.jp/nichiju/
飼い主が感染した場合の預け先としてアニコムがプロジェクトを立ち上げました。現在は東京のみですが規模拡大も検討中。https://mag.anicom-sompo.co.
当院での感染予防対策のご案内。HPトップページを見てください。
ペットの新型コロナでも他の病気と同様に人医療での漢方治療を
参考にできるのではと考えています。
2020. 5.11.